犬を初めて飼う方の中には、犬をどのようにしつければいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。犬をしっかりとしつけておくことで、人との関わり方や外での振る舞いを正すことができます。
人に噛み付いたり、吠えたりなど問題行動を起こさないように、しっかりとしつけを行うことが大切です。
今回の記事では、これから犬を迎える方に向けて、犬をしつけることの重要性や犬をしつける時の基本を解説します。この記事を読むことで、犬をしつけるときのポイントを理解できるようになります。
待てやおすわりなど、犬の代表的なしつけについても併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
犬をしつけることの重要性
飼い主が犬をしつける必要があるのはどうしてでしょうか?結論から述べると、犬をしつける理由は、問題行動を起こさずに、人間と犬が仲良く生活を送れるようにするためです。
例えば、犬をしつけられていないと、人に向かって吠えたり、撫でようとした手を噛んでしまったりする可能性があります。
他にもトイレや食事、睡眠など、生活を送る上でしつけが役立つ場面は様々です。犬と飼い主の信頼関係を築くためにも重要なプロセスなので、犬を飼い始めたらしつけを行うようにしましょう。
犬をしつける時の基本
ここでは、犬をしつけるときの基本を確認しましょう。
アイコンタクト
まず愛犬と目を合わして、アイコンタクトをとるようにしましょう。アイコンタクトは、犬とのコミュニケーションになります。
ただし、犬の中にはアイコンタクトを苦手とするタイプもいるので注意が必要です。無理矢理目を合わせようとしたり、犬の目を凝視したりする行為は避ける方がよいでしょう。
犬が自分から目を合わせたきたときに、アイコンタクトをとることが大切です。アイコンタクトを上手にとれたときは、おやつなどをあげてアイコンタクトをとることへのハードルを避けてあげましょう。
タッチへの慣れ
人間から触られることへの抵抗をなくすために、犬を日常的に撫でてあげることで、触られることに慣れさせましょう。
触れられることに慣れていないと、お風呂に入るときや爪を切るときなどに手間取ってしまう可能性が高くなります。
また、撫でようと近づいてきた人に対して恐怖を感じ、吠える、噛むなどの問題行動を起こす可能性があるため、触られることへの抵抗をなくすことが重要です。
トイレ
愛犬にトイレの場所を覚えさせることも大切です。トイレの場所を覚えずに、自由にトイレをしてしまうと、掃除をするのが大変になってしまいます。
犬が正しい場所でトイレできたらご褒美をあげるなどして、トイレトレーニングを実践していきましょう。
ただし、失敗したとしても怒らないようにすることが大切です。トイレを間違えたことに対してではなく、トイレをしたら怒られると勘違いしてしまう可能性があります。
噛むものへの判断力
噛んでいいものと悪いものを判断できるようにしつけを行いましょう。噛んではいけないものを判断できない状態だと、人を怪我させたり、大切なものを壊されたりする可能性があります。
犬が強く噛んだ際は、痛がるリアクションをとって、噛んではいけないものであることを伝えてください。
しかし、噛むのを我慢するとストレスが溜まってしまうので、噛んでも大丈夫なおもちゃや歯応えのあるおやつなどを用意してあげるとよいでしょう。
環境への慣れ
周りの環境に慣れさせてあげることが重要です。周りの環境を学ぶことを社会化トレーニングといいます。
例えば、車の音や草の匂い、外の光景など、外的な刺激に慣れていない状態だと、犬は過度にストレスを感じてしまいます。積極的に散歩に連れて、外の世界を経験させてあげましょう。
なお、犬の散歩に関しては以下の記事でまとめていますので、ぜひご確認ください。 愛犬を散歩させる重要性とは?散歩時に注意するべきポイント!
犬の代表的なしつけ
ここでは、犬の代表的なしつけについて解説します。
待て・おすわり
しつけの基本といっても過言ではない「待て」と「おすわり」。
「待て」と「おすわり」を覚えさせると、様々なシーンで役立ちます。
例えば、信号を渡る際に「待て」や「おすわり」ができていると、急に飛び出すなどの行動を制御できるのです。
また、犬自身が「〇〇したい」という欲求をコントロールできるようになるので、落ち着いた行動をとれるようになります。
まずは犬を座らせて、大好物を手にのせた状態で犬の目の前にゆっくり持っていきましょう。
動きそうになったらすぐに大好物を上に持っていって、指示に従ったらご褒美がもらえることを覚えさせてください。
ハウス
「ハウス」も代表的なしつけの一つです。
「ハウス」とは、犬にケージやクレート、キャリーなどの中に自分で入ってもらうしつけを指します。
「ハウス」ができると、夜眠るときだけでなく、移動する際にも便利です。
例えば、愛犬を動物病院に連れて行く際に、スムーズに移動することができます。
また、災害時に避難する際も、「ハウス」ができると速やかに移動できるので、いざというときのためにも「ハウス」を覚えさせましょう。
まず犬に入ってもらう場所におやつを用意します。
初めは頭だけしか入れない可能性が高いですが、足まで入れられるようになったらおやつを追加するなど、段階的に挑戦していくことが大切です。
おいで
「おいで」は犬を呼び寄せるしつけです。
遠くに愛犬がいるときも「おいで」をすることで、愛犬を近くに来させることができます。
「おいで」ができるようになれば、ドッグランなどでもリードを外せるようになります。
危険な場所から呼び寄せるときにも役立つので、「おいで」を覚えさせることが重要です。
犬が呼びかけに反応して、飼い主の元に来たら、たくさん褒めてあげましょう。
犬をしつける時のポイント
ここでは、犬をしつける時のポイントを紹介します。
犬用のおもちゃを使う
しつけをするときに、犬用のおもちゃを効果的に使いましょう。
犬用のおもちゃ以外のアイテムを使用してしまうと、遊んでいいものと遊んではいけないものの区別がつきにくくなります。
ボールやぬいぐるみ、噛んでも大丈夫なゴム製のおもちゃなどを用意してあげてください。
犬と一緒に遊ぶときに「待て」や「おすわり」などのしつけを組み合わせるのもよいでしょう。
犬と一緒に遊んだ後はおもちゃを隠すことが大切です。
おもちゃへの執着を強くしたしまったり、反対におもちゃに飽きやすくなってしまったりする可能性があります。
食事にルールを設ける
愛犬に食事を与える際、ルールを設けることが重要です。
「待て」や「おすわり」などのしつけに成功したら、餌を与えるようにして、信頼度を高めましょう。
また、犬の食事中にお皿を取り上げないようにしてください。
食べ物が奪われる可能性があることを覚えてしまうと、飼い主に対して反抗的な態度を見せるようになります。
お皿を取り上げるのではなく、ご飯を追加してあげるようにして、犬に安心感を与えてください。
正しくできたら褒める
指示通りに行動できたら、愛犬をたくさん褒めてあげましょう。
指示に従うことはポジティブなことと思わせることで、飼い主の指示に従いやすくなります。
さらに、失敗したときに怒らないことが大切です。
怒ってばかりいると、犬は飼い主の前で緊張感を覚えてしまいます。
犬のストレスになるので、大声あげて怒るなどの行為がNGです。
成功したらおやつなどをあげるのもよいでしょう。
褒めるのを忘れてしまうと効果が薄れてしまうため、毎回しっかりと褒めてあげてください。
まとめ
今回の記事では、犬を初めて飼う方に向けて、犬をしつける重要性やしつけの基本について解説しました。
犬をしつけることは、問題行動を起こさずに、人間と犬が仲良く生活を送れるようにするため、重要な役割を担います。
アイコンタクトやタッチへの慣れ、トイレなど、基本的なしつけから実践していきましょう。
しつけに失敗しても怒らずに、成功したときに褒めてあげることが大切です。
さらに、犬用のおもちゃを使う、食事にルールを設けるなども犬をしつけるときのポイントになります。
社会環境に馴染めるように、しっかりとしつけを行っていきましょう。