暑い日に食べたくなる食べ物と言えば、スイカ。甘い果汁と、シャリシャリとした食感が好きな方は多いのではないでしょうか。スイカは果物でもあり、野菜でもある「果実的野菜」です。飼い主がおいしそうに食べていると、愛犬も欲しそうにしていますよね。

一緒に楽しみたいとは思っていても「スイカは野菜だけど、甘いから犬にあげても大丈夫かな?」と心配に思う飼い主さまも多いと思います。今回は、犬にスイカを食べさせても大丈夫なのか、与えるときに知っておきたい量や注意点について解説していきます。

スイカは野菜|夏不足する水分補給にもおすすめ

4月~8月が旬のスイカは、熱中症予防や夏バテにも力強い味方になる野菜です。暑い夏、冷蔵庫や冷水でキーンと冷やして食べるスイカは、格別ですよね。「夏だからスイカ!」と言われるには訳があります。人間だけではなく、犬にもうれしいスイカには、一体どのような成分が含まれているのか見ていきます。

スイカはおやつとして与える

私達人間もスイカを沢山食べようと思っても、ほとんどが水分のため、主食のような感覚にはなりません。もちろん犬も同じです。基本的な栄養素はドッグフードで摂り、スイカは間食として与えましょう。食べるタイミングとしては、最初は動物病院が開いている平日の昼間などがおすすめです。イネ科やウリ科のアレルギーがあると、かゆみなどの症状が出る可能性もあるため、最初は少量ずつ様子を見ながら与えてくださいね。

スイカに入っている主な成分

スイカには、日本の夏を乗り切るための実に様々な成分が含まれています。前述しているとおり、おやつの位置づけですが、スイカを上手に取り入れてみてください。

水分

スイカの大部分を占めている水分は、約95%と言われています。シャリッと口の中に入れた時に感じる甘さは、ブドウ糖や、果糖、ショ糖で構成されています。水分に対し、6~8%が糖分で、爽やかな甘さが魅力です。

シトルリン

アミノ酸の1種のシトルリンは、犬の体内にある老廃物を解毒する際のカギとなる成分です。このシトルリンは、血圧や血流の調整にも役立ちます。また、この成分は、砂漠で生まれたスイカに多く含まれ、その他にはメロンやきゅうりなど主にウリ科の植物に多く含まれます。

βカロテン

スイカの場合、βカロテンは200gあたり1600㎍含有されていると言われています。一般的な緑黄色野菜の場合、100gあたり600㎍以上となるので、βカロテンの数値は高いと言えるでしょう。抗酸化作用があり、体内に入るとビタミンAに変換されるのが特徴です。新陳代謝などに役立ちます。

リコピン

スイカの赤はトマトと同じリコピンから出来ています。リコピンは優れた抗酸化作用があり、βカロテン同様ビタミンAに変換され、犬の体の老化や酸化の予防に役立ちます。

ビタミンC

抗酸化作用があり、体の昨日強化や免疫力アップの期待も高まるビタミンCは、リコピンと同時に取り入れることで体を構成する、皮膚や骨、被毛のコラーゲン生成のサポートの役割も担っています。犬は体内でビタミンCの合成はできますが、スイカでさらに補うことが可能です。

カリウム

利尿を促してくれるカリウムは、体内では、細胞が正常に機能するために必要なミネラルです。体内の水分調整の他、血圧の調整役もしています。しかし、持病がある場合は注意する成分でもあるため、医師に相談しましょう。

スイカを犬に与えてもいい量はどれくらい?

スイカは間食と先ほど伝えたように、体重によって適度な量があります。美味しそうに食べている姿を見るとどうしてもたくさんあげたくなりますが、水分が豊富な食べ物のため、あまりあげ過ぎるのもよくありません。基本的なサイズは4センチ角約10キロカロリー(26グラム)で計算していますが、正確に切り分けるのが難しいので、おおよその目安とするとよいでしょう。

犬の大きさ、体重別に目安量をまとめました。

体重 与える目安
超小型犬 4キロ未満 1個程度
小型犬 10キロ以下 1.5~3個
中型犬 25キロ未満 4~6個
大型犬 25キロ以上 7個~

犬がスイカを食べるときの注意点

スイカは野菜ですが、愛犬にスイカを与える際にはいくつかの注意点があります。
人間が食べる際には当たり前にやっていることも犬にとってはNGの場合もあるのです。
愛犬と一緒に楽しむためにも注意点を知っておきましょう。

食材の処理の仕方

スイカは、八百屋さんやスーパーなどで手に入りますが、まるまる1個のものや、半分、4分の1、パックに入っているものなど様々です。スイカを犬に与える際は、赤い部分のみをあげるようにし、スイカの種を取り除いてからサイコロ状にすると良いでしょう。

また、人間にとってキンキンに冷えたスイカは美味しく感じますが、犬の場合は、冷えすぎてお腹を下してしまうおそれもあるため、なるべく常温に近い温度にしてから与えるようにしましょう。与える際は、人間とは別のタッパーなどに入れ、与える分のみお皿に取り、温度を確認してから与えてください。

与える場合、塩をかけてしまうと塩分の取りすぎとなってしまうため、塩なしのプレーンなスイカを与えるようにしましょう。

アレルギー

犬のアレルギーも人間同様多種多様です。スイカで発生しうるアレルギーは、アレルギー性皮膚炎、のどの痛み・かゆみなどがあります。犬の場合、人間のように異変を言葉で伝える事はできないため、初めて与える場合や、幼犬、老犬などは特に注意して見守る必要があります。

スイカを食べてからセキをしていたり、体を掻いているしぐさを多く見せるようであれば、アレルギーを引き起こしている可能性もあるため、動物病院へ相談をしてみてください。

生のスイカ以外は与えない

スイカの季節になるとスイカにちなんだ様々なスイカ加工品も流通しますよね。例えば、スイカの味がするゼリーや、スイカをすりつぶしたジュースなど。人間にとって美味しくても、犬にとっては毒となってしまうケースがあります。その理由として、スイカ加工品は糖分が多く含まれている可能性が高いため。加工品の場合、日持ちのするものは多いのですが、犬に与えるには適しません。

犬に与える際は加工品ではなく、生のスイカを与えるようにしましょう。

おしっこがたくさん出るため注意が必要

犬にスイカを与えた場合、利尿作用が影響しておしっこが沢山でる傾向があります。スイカを食べた後は、ペットシーツをいつもより多めに敷いたり、お散歩を長めにするなど対策をとりましょう。

皮や種を食べてしまうこともある

ちょっと目を離したすきにスイカの皮を食べてしまったということはよくあります。スイカの皮や種は食べられないわけではありませんが、消化にはよくないためあまり与えないようにしましょう。飼い主さんが食べたスイカの残りを持って行ってしまう可能性もありますが、事前にすべてをカットしたり、スイカを人間とは別の場所で与えるなど対策をしておけば皮を口にすることも少ないでしょう。

夏は一緒にスイカを楽しもう!

暑い夏にシャリシャリとしたスイカを一緒に楽しむことが出来るのは嬉しいことですよね。
与える前にしっかり種をとっても、隠れているスイカの種をたべてしまうこともありますが、種は消化せずにそのままうんちとなる場合がほとんどですので、さほど心配は必要ありません。
分量や量などを適切に守って、愛犬とスイカを楽しんでくださいね!