新しく犬を迎えようとしたときに、ペットショップやブリーダー以外にも選択肢があることをご存じですか?「保護犬カフェ」は保護犬と気軽に触れ合え、保護犬の里親募集もしている場所です。人間の都合で行き場を失ってしまった保護犬に、新しい家族をみつけてあげることが大きな目的となっています。もちろん、保護犬に興味がある人だけでなく、犬が好きな人にもおすすめのスポットといえるでしょう。

本記事では、保護犬カフェの仕組みや、保護犬の里親になる方法、関東でおすすめの保護犬カフェなどを紹介します。保護犬を迎え入れるためのお部屋づくりについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

保護犬カフェの仕組みとは?

保護犬カフェは、ボランティアや保護団体によって運営される、保護犬との出会いの場。
カフェスペースでお茶や会話を楽しみながら、保護犬と触れ合うことができます。カフェの利用料として、時間料金制やワンドリンク制が設けられていることが多いです。また、ドッグメニューを提供しているところもあり、ペット同伴で楽しめる保護犬カフェも増えてきました。

カフェの収益は、保護活動の資金として運用されます。保護活動の内容は、主に保護犬の受け入れや飼育、里親募集などです。そのため、カフェを利用するだけで、それらの保護活動を支援できる仕組みになっています。

保護犬カフェとドッグカフェ・犬カフェのちがいは?

保護犬カフェとドッグカフェ・犬カフェは、名前が似ているものの目的が異なります。保護犬カフェは、保護犬とのふれあいや、保護犬の里親募集を目的としたカフェです。ドッグカフェは、愛犬と一緒に来店することが目的のカフェとなっています。犬カフェは、猫カフェのように犬と触れ合うことが目的のカフェといえるでしょう。

保護犬カフェに子犬はいる?

保護犬カフェでは、さまざまな年齢の犬がいますが、子犬よりも成犬が多いようです。ただし、なかには子犬がいることもあるので、保護犬カフェの公式サイトを確認したり、店舗へ問い合わせてみたりしてください。

子犬の保護犬が欲しい場合は、保健所や動物愛護センターなどが開催する譲渡会に参加するのもよいでしょう。最近は、民間団体が運営する保護犬と里親のマッチングサービスなども利用できるので、ぜひ参考にしてください。

保護犬カフェの里親募集の条件とは?

保護犬の里親になるためには、一定の条件を満たさなければいけません。
それぞれの保護犬カフェで譲渡条件は変わりますが、ここでは一例をご紹介します。

経済的に自立していること
申請者が18歳以上であること
犬を飼うことができる住居に住んでいること
単身者でないこと
家族全員の同意を得ていること
室内飼育・終生飼育を約束すること
ペット保険に加入すること
飼育できなくなったときの預け先があること

保護犬の里親になるまでに、トライアルの期間を設けているところもあり、犬と家族の相性を確認できます。犬を引き取ってから「思っていたのと違った」とならないように、慎重に見極めてください。

保護犬カフェの引き取り費用はいくら?

保護犬というと、すべて無償で引き取れるイメージがあるかもしれません。しかし、保護犬をお迎えする場合、2~5万円程度の引き取り費用がかかります。引き取り費用に含まれているのは、保護犬に今までかかった医療費や登録費など。ただし、施設によって引き取り費用が異なるため事前に確認しておきましょう。

また、犬の飼育にかかる生涯経費は250万円前後との調査結果も出ています。保護犬を最後まで大切に飼えるか、経済面でもよく考えてからお迎えするようにしてください。

関東のおすすめ保護犬カフェ4選

ここでは、おすすめの保護犬カフェを東京、千葉、埼玉、茨城から1選ずつ紹介します。

東京の保護犬カフェ

【みなしご救援隊犬猫譲渡センター 東京支部】
NPO法人みなしご救援隊犬猫譲渡センターの東京支部が運営する保護犬カフェです。日本から殺処分が無くなり、無責任な飼い主がゼロになることを目指しています。予約不要で、土日祝のみ営業。犬猫同伴OK、セルフサービスのドリンクも提供しています。

住所:東京都世田谷区玉川田園調布2-12-10-1F
電話番号:090-8996-4487
公式サイト:http://minashigo-joutocenter.com/tokyo

千葉の保護犬カフェ

【HOGOKEN CAFE 印西店】
日本初の保護犬カフェをオープンしたNPO法人のラブファイブが運営。「殺処分ゼロ」を目指して犬猫の保護活動を続けています。関西や関東で合わせて8店舗あり、犬だけでなく猫とも触れ合えます。ワンドリンク制・ペット同伴OKです。

住所:千葉県印西市原1-2 BIGHOPガーデンモール印西
電話番号:0476-37-4460
公式サイト:https://www.hogokencafe.com/

埼玉の保護犬カフェ

【里親カフェ】
⼀般社団法⼈ペット育成環境健全化推進協会が運営する保護犬カフェです。ブリーダーのもとで繁殖犬としての役目を終えた犬を保護し、新しい家族との出会いを提供しています。先天的な病気や障害の疑いがあり、引き取り手のない子犬も扱うようになりました。

住所:埼玉県吉川市美南2-23-2吉川南ソリューションビル1B
電話番号:048-972-5135
公式サイト:https://satooya-cafe.or.jp/

茨城の保護犬カフェ

【キドックスカフェ】
NPO法キドックスが運営する保護犬カフェ。「保護犬を幸せにする」がカフェのコンセプトで、保護犬の社会化にも力を入れています。時間料金制・半個室制で、一部屋につき一頭の保護犬が待っているスタイルです。

住所:茨城県つくば市下広岡1054-5
電話番号:029-846-0661
公式サイト:https://kidogs.org/

保護犬を迎え入れるためのお部屋づくりとは?

保護犬を迎え入れるにあたって、室内の飼育環境を整えることが大切です。保護犬を飼うスペースは、家具を少なくして広い場所を確保しましょう。

今までの飼育状況や犬の性質によっては、迎え入れる保護犬が食に貪欲な可能性もあります。誤食につながりやすい小物や観葉植物などは、保護犬が届かない場所に避難しておきましょう。また、キッチンには犬が食べると危険な玉ねぎやチョコレートなどが置いてあることがあります。そのため、犬がキッチンに入れないようにキッチンゲートを設置しておくと安心です。

若くない保護犬や足腰に持病がある保護犬を迎え入れる場合、滑りやすいフローリングの床は向いていません。マットやカーペットを床の上に敷いて、犬が滑りにくいように配慮してあげましょう。

ケージやクレートは、目を離すときに犬を入れたり、犬の避難場所になったりします。保護犬の安全を確保するために、必ず迎え入れる前に用意してください。食器やトイレ、ベッドなどはどんなものを使っているか、保護犬カフェで確認しておくとよいでしょう。

まとめ

保護犬カフェとはどんなところ?関東のおすすめ保護犬カフェ4選を紹介しました。
保護犬カフェは、保護犬と触れ合え、さらに新しい家族との出会いの場になっています。保護犬というと、人慣れせず飼うのが難しいイメージがあるかもしれません。しかし、保護犬カフェに行けば、犬種や年齢が異なるさまざまなタイプの保護犬に出会えます。実際に触れ合うことで今までのイメージが変わったり、自分好みの保護犬が見つかったりもするでしょう。保護犬が気になった方は、ぜひ保護犬カフェを訪れてみてください。