好奇心旺盛な犬との毎日は、ドタバタの連続です。楽しいこともあれば肝を冷やすようなこともあり、まさにドッグライフの王道をいくのが好奇心旺盛な犬との生活かもしれません。

この記事では、好奇心旺盛な犬がしがちな困った行動や、好奇心旺盛だからこそのメリットについて解説しています。

犬の性格は様々ですが、好奇心旺盛な犬との生活は笑いあり涙あり(?)間違いなし!楽しく犬に振り回されてみたいかたは、ぜひ参考にしてください。

好奇心旺盛な遊び好きの犬種4選

人間と同じように、犬にもいろいろな性格があります。臆病で見慣れないものが苦手な犬もいれば、目に入ったものすべてに興味を示してしまう好奇心旺盛な犬も…。

この章では、好奇心旺盛といわれている犬種をご紹介します。犬は基本的に好奇心旺盛ですが、これらの犬種はとにかく遊び好きでじっとしているのが苦手な犬たちばかりです。

ジャック・ラッセル・テリア

とにかく遊び好きで好奇心旺盛な犬種の代表格です。気になったものは間髪入れずに追いかけてしまうため、安易な気持ちでリードを放してしまうのは厳禁。

気になる穴には後先見ずに飛び込んでしまうこともある、体力抜群のテリア種です。大型車のエンジンを積んだ小型車と評されるこの犬は、安易に飼うとヘトヘトになりますよ。

プチ・バセット・グリフォン・バンデーン

常にウロウロして楽しいことを探しているような、良く言えば活動的、悪く言えばやや落ち着きに欠ける中型犬です。

垂れ耳とワイヤー毛が可愛らしいこの犬は、ジブリ映画「ハウルの動く城」に登場するヒンのモデルになったことでも知られています。

ビーグル

とにかく遊ぶことが大好きで、興味のあるものに目をキラキラ輝かせる陽気な犬種です。食いしん坊なことでも知られており、ゴミ箱をイタズラした結果、誤食で病院に担ぎ込まれる率ナンバーワンの呼び声も。

この犬と楽しく暮らすには、頑丈な蓋つきのゴミ箱が絶対に欠かせません。

アイリッシュ・セター

マホガニーレッドと呼ばれる赤みを帯びた栗色の被毛が美しい大型犬です。一見するととても優美な犬ですが、とにかく大の遊び好きで落ち着きがありません。

いくつになっても飼い主にくっついてどこへでも一緒に行きたがる、子犬のような無邪気さが魅力的です。嬉しくなると飛び跳ねがちなので、家具を壊したり飼い主を吹っ飛ばしたりと、破壊系の逸話満載です。

好奇心旺盛だからこその、ちょっと困った行動とは?

好奇心旺盛な犬は、目に入るものすべてが気になってしまう性格です。そのため、次のような行動で飼い主をギョッとさせたり、困らせてしまうことがあります。

とにかくじっとしていられない

好奇心旺盛な犬は、目に入るものすべてをいじってみたいし、ニオイを嗅ぎたくてたまりません。あれはなんだろう?これはおもしろい!などと夢中になるあまり、飼い主の声が耳に入らなくなってしまうことも…。

良くも悪くも、いろいろなものに興味を示すあまりにじっとしていられないところは、好奇心旺盛な犬の特徴です。

ちょっとの隙でも外へ出ようとする

好奇心旺盛な犬にとって、外の世界は魅力であふれています。そのため、ドアや窓が開いているのを見つけたとたん、だーっと走り出して飛び出して行ってしまうことも…。

脱走したあげくに迷子になってしまうのは、お家が嫌だからではありません。

外には家の中にはない面白いものがたくさんあることを知っているからこそ、つい飛び出してしまうのです。

ゴミ箱をあさったり部屋の中を散らかしてしまう

好奇心旺盛な犬にとって、ゴミ箱は宝の山です。美味しいもののニオイやよくわからないニオイであふれているからこそ、ついガサゴソしたくなってしまうのでしょう。

また、お部屋の中で見慣れないものを見つけたときも、好奇心旺盛な犬はそれが何かを確かめずにはいられません。

やることがなくて暇を持て余しているときなどは、後で怒られるとわかっていても、ついあれこれいじったり壊したくなってしまうのです。

動くものを見つけたとたん、つい追いかけてしまう

好奇心旺盛な犬にとって、動くものはすべて興味の対象です。近所の猫や犬はもちろんのこと、空を飛ぶ鳥や風に舞う落ち葉など、動くものが目に入った瞬間、追いかけたくて仕方がなくなります。

もちろん、自動車・バイク・自転車だけではなく、ランニング中の誰かも興味の対象になること間違いなし。その結果、事故にあったり迷子になることがあるので注意が必要です。

好奇心旺盛な性格だからこそのメリット

前章では好奇心旺盛な犬のデメリットになりやすい特徴についてお伝えしましたが、この章では好奇心旺盛だからこそのメリットをご紹介します。

遊び好きだからこそトレーニングが苦にならない

好奇心旺盛な犬は何かをすることが大好きです。そのため、トレーニングやしつけを遊びの一環として上手に取り入れられると、楽しくどんどん習得できるメリットがあります。

好奇心旺盛な犬は食欲旺盛なことが多く、ご褒美のオヤツと遊びを上手に組み合わせることで、驚くほどの速さで上達することでしょう。

やる気のない犬に何かを教えるのはなかなか骨が折れますが、好奇心旺盛な犬は教える側の飼い主も楽しくトレーニングできるはずです。

犬のいる生活の楽しさを実感しやすい

好奇心旺盛で遊び好きな犬は、飼い主に遊んでもらうことが大好きです。ボールを投げてやると嬉々として取りに行く姿を見ているだけで、飼い主まで嬉しくなることでしょう。

そっとそばに寄り添ってくれる犬も素敵ですが、「遊べ!遊べ!」と甘えてくる犬は無条件に可愛いものです。

好奇心旺盛で遊び好きな犬との生活は、「犬のいる生活は楽しい!」と実感できること間違いありません。

好奇心旺盛な性格の愛犬が安心して暮らせる住まいづくり

好奇心旺盛な犬は、良くも悪くも行動力抜群!だからこそ、愛犬の安全をしっかり守るには、お部屋作りを犬仕様にしておく必要があります。

● ペットゲートやペットフェンスで脱走を防止……玄関や階段の降り口など、外へ通じる通路にはしっかり脱走防止の対策をしておきましょう。
● 網戸に注意!……網戸が閉まっていても、犬が本気を出せば簡単に破いて穴を開けることができてしまいます。気づかない間に外へ出てしまったということがないように、窓を開けて風通しをする際には充分に気をつけましょう。
● 電化製品のコード類は絶対に隠す……電化製品のコード類は、犬がつい噛みたくなるような触感をしています。感電事故を防ぐためにも、コード類が見えないように配線しましょう。コンセント部分に安全カバーを取り付けておけば、さらに安心です。
● ゴミ箱は蓋つき必須……誤食や誤飲を防ぐためにも、台所のゴミ箱には必ず蓋をしましょう。また、各部屋のゴミ箱も犬がイタズラできない位置に置くなどの対策をとっておくことをおすすめします。
● テーブルの上に物を出しっぱなしにしない……食卓やリビングのテーブルなどは、犬が本気をだせばいつでも飛び乗れてしまいます。チェストや収納ボックスなどを活用し、「出した物はしまう」の整理整頓が愛犬の安全を守るのです。

好奇心旺盛な犬は暇が大の苦手

好奇心旺盛な犬は暇が大の苦手です。することがないとストレスがたまる一方になり、それがイタズラの引き金になってしまうことも…。

好奇心旺盛な犬に必要なのは、毎日適度に疲れることです。と言っても、何も特別なことをしなければいけないわけではありません。

毎日しっかり散歩や運動をさせ、一緒に遊ぶことで知的欲求も満足させる――つまりは楽しいドッグライフを送ることが、好奇心旺盛な犬を良い子でいさせるのです。