犬を飼い始めた方の中には、犬をどれくらい散歩させるべきか、どのようなポイントに注意するべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。
散歩は犬にとって重要な運動の機会です。しっかりと注意点を踏まえた上で、散歩を行うようにしましょう。
今回の記事では、犬の散歩について疑問を抱えている方に向けて、愛犬を散歩させる重要性について解説します。この記事を読むことで、散歩時に注意すべきポイントを理解できるようになります。
リードや首輪、ハーネスなど、散歩時に役立つアイテムもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
愛犬を散歩させる重要性
犬を散歩させることが大切であることは、多くの人が知っていることだと思います。
実際に、散歩は犬にとって非常に重要な役割を担います。体を思いっきり動かせるので、運動になるだけでなく、ストレス発散や社会勉強などにつながるのです。
犬を散歩させることで、眠りにつきやすくなったり、食欲を正常に保てたり、様々なメリットが得られます。次章で散歩における基本事項を紹介しますので、知識を身につけて犬を散歩に連れていきましょう。
犬の散歩における基本事項
ここでは、犬の散歩における基本事項を確認しましょう。
散歩デビューはいつ?
犬を散歩させるのは、ワクチン接種後の2週間後程度が望ましいでしょう。
厚生労働省の狂犬病予防法によって定められている決まりで、生後3カ月以降のの犬は年1回ワクチンを接種する必要があります。
ただし、犬の種類や健康状態によって適正な散歩のタイミングが異なる場合があるので、ワクチン接種時に獣医師に散歩のタイミングについて確認することが大切です。
散歩をスタートさせるタイミングが遅くなってしまうと、運動不足につながってしまうため、犬を飼い始めたら、まずはワクチン接種を完了させるとよいでしょう。
散歩時間・距離は?
最適な散歩時間・距離は犬のサイズによって異なります。以下で、犬のサイズごとに確認していきましょう。
トイ・プードルやチワワ、ポメラニアンなどの小型犬の場合、長距離のお散歩はおすすめできません。大きいサイズの犬に比べると、体がデリケートで強くないためです。
1日に1〜2回程度、近所を1~2km歩くくらいのイメージで散歩させるとよいでしょう。犬の様子をしっかりと伺って、疲れていないか随時確認することが大切です。
ただし、小型犬でも柴犬やミニチュア・ダックス・フンドは運動を好む傾向にあるので、犬の特性を理解しておく必要があります。
ジャーマンピンシャーやウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ブルドッグなどの中型犬は、小型犬よりも運動が必要な傾向にあります。
中型犬の場合は、1日に2回、1回30分程度で散歩させるとよいでしょう。朝夕と時間をあけると休養の時間も確保できるのでバランスがよいです。
特にウェルシュ・コーギーやボーダーコリーは運動を好みます。散歩だけではなく、ボールやフリスビーなどを使って一緒に遊んであげるとよいでしょう。
ダルメシアンやドーベルマン、ゴールデン・レトリーバーなどの大型犬は、ゆっくりと長距離を散歩させてください。
中型犬と同様に1日に2回散歩させるのがベストですが、1回30分〜60分と時間をかけることが大切です。大型犬は体のサイズが大きいので、たくさん走り回ってしまうと体力が消耗し、体に負担をかけてしまいます。
関節などを故障させないためにも、ゆっくりと時間をかけて2km~4km程度を散歩しましょう。
犬の散歩前に準備すべきアイテム
犬の散歩時に必要になるアイテムには何が挙げられるでしょうか?ここでは、犬の散歩前に準備すべきアイテムを解説します。
首輪・リード
まず、首輪とリードを用意しましょう。首輪とリードは、犬が勝手な行動を取らないように行動範囲を制御するのに効果的です。
道路を飛び出してしまい、交通事故の被害に遭ってしまったなど、最悪な事態にならないように質の高い首輪とリードを選びましょう。
また、犬が苦しくならないような素材の首輪とリードを選ぶことが大切です。サイズにも注意してぴったりなアイテムを選びましょう。
ハーネス
必要に応じてハーネスを用意しておくことをおすすめします。ハーネスとは犬の胴体を囲むストラップのことです。
犬が脱走する可能性を低くするだけでなく、犬の体にかかる負担を軽減させることができます。
ただし、ハーネスは首輪に比べて装着しにくいので注意が必要です。特にミニチュア・ダックス・フンドなどの足が短い種類は、ハーネスが外れてしまうことも多くあります。
トイレグッズ
散歩時にトイレグッズを忘れないようにしましょう。犬の排出物をそのままにしておくと、他の歩行者の方に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
排出物を簡単に取れるポリ袋など、通販サイトなどでも気軽に購入できます。ポリ袋などは消費スピードが早いものなので、ストックを用意しておくとよいでしょう。
水筒
犬が水分不足にならないように、散歩時に携帯できる水筒を用意しましょう。散歩で運動をすると、犬は喉が乾いてしまいます。
特に夏場は暑い地面を歩いている犬にとって、水分補給で体温調節する必要があります。
飲み口が広くなっていたり、持ち運びやすいようにコンパクトになっていたり、様々な水筒が販売されているので、便利なアイテムを選びましょう。
愛犬を散歩させる際の注意点
ここでは、愛犬を散歩させる際の注意点を確認しましょう。
排泄物の処理を忘れない
先述した通り、犬の排泄物をそのままにしてしまうと、他の歩行者の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。
犬を散歩させるときは、しっかりとマナーを守って、自分で排泄物を片付けるようにしましょう。そのため、トイレグッズをあらかじめ購入しておくことをおすすめします。
また、犬が排泄しそうなときは、邪魔にならないような場所で、周りの安全を確認することが大切です。おしっこの場合は、匂わないように水で流して消臭剤をかけるとよいでしょう。
動物アレルギーを持つ方に配慮する
公園など人が集まる場所で散歩させる場合、動物アレルギーや犬に苦手意識を持っている方を配慮しましょう。
人に近づかない限りは公園で散歩しても大丈夫ですが、犬が興味を持って勝手に人に近づいてしまう可能性があります。
しっかりと目を離さないようにスペースの広い場所で散歩してください。
人とすれ違うときは、リードを短く持つのがポイントです。また、犬とすれ違う人の間に自分が入るなどして、他の人に気を遣う必要があります。
リードを強く引っ張らない
犬と一緒に散歩するときは、リードを強く引っ張らないように意識してください。リードを強く引っ張ってしまうと、犬に負担を与えてしまいます。
犬の中には引っ張り癖が強く、どうしても力を入れてリードを引っ張ってしまう方も多くいますが、犬が呼吸しづらくなることもあるので、注意が必要です。
まずは引っ張り癖を直すことが優先事項でしょう。ハーネスを使うなど、対策を工夫することも大切です。
気候をチェックする
犬が散歩しやすい気候かどうかチェックしましょう。気候によっては犬にストレスを与えるだけでなく、健康面に影響を及ぼす可能性があります。
例えば、暑い夏の日、日中に出かけてしまうと地面が暑く、犬が熱中症になってしまうケースが見受けられます。また、雨など地面が滑りやすくなっている時も注意してください。
犬が快適な環境で散歩できるように、天気予報を確認して、散歩しやすい時間帯を選びましょう。
まとめ
今回の記事では、犬を飼おうと考えている方に向けて、愛犬を散歩させる重要性や散歩時に注意するべきポイントについて解説しました。犬にとって散歩は運動の機会となるので、非常に重要な役割を担います。
犬のサイズや犬種によって適切な散歩時間・距離が異なるので、愛犬にとってベストな散歩コースを考えてあげることが大切です。
犬を散歩させる前に、リードや首輪、ハーネスなど、便利なアイテムを用意しておくとよいでしょう。また、リードを強く引っ張らない、他の人に配慮するなど、愛犬を散歩させる際の注意点を守ることが重要です。