犬にドッグフードだけでなく、手作りのご飯を作ってあげたいという方も多いのではないでしょうか。

結論から述べると、犬に手作りご飯を作っても問題ありません。手作りご飯を用意することで、犬の食いつきが良くなる、栄養バランスを考えて体調管理しやすくなるなどのメリットが得られます。

しかし、手作りご飯を作る際は、いくつかの注意点に気をつける必要があります。そのため、基礎知識を身につけた上で、手作りご飯を作ることが大切です。

今回の記事では、犬に手作りご飯を用意する際の注意点を解説します。この記事を読むことで、犬のご飯を用意する際のポイントが理解できるようになります。

犬に手作りご飯を用意するメリット・デメリットについても併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

犬の手作りご飯とは

犬の手作りご飯とは、飼い主が愛犬のために料理したご飯のことです。

近年はインターネットの発達により、犬の手作りご飯に関する情報を手軽に集められるようになりました。そのため、愛犬のために手作りご飯を用意する飼い主の方が多く見受けられます。

ドッグフードへの食いつきが悪く、なかなかご飯を食べてもらえないと悩んでいる方も少なくありません。そこで、手作りご飯を用意することで、犬が意欲的にご飯を食べるようになるのです。

しかし、犬のために手作りご飯を作る際は、栄養バランスが偏りやすい、痛みやすいなどのデメリットもあります。

次章で、犬に手作りご飯を用意するメリットとデメリットを確認しましょう。

犬に手作りご飯を用意するメリット

ここでは、犬に手作りご飯を用意するメリットを紹介します。

犬の食いつきが良くなる

ドッグフードでなく手作りご飯を用意することで、犬の食いつきが良くなる点がメリットに挙げられるでしょう。飼い主の中には、犬がなかなかご飯を食べずに困っている方も多く存在します。

犬にご飯を食べてもらえないと、犬の健康状態に影響が出る可能性があります。

犬の好みを考えて手作りご飯を料理すれば、犬の食いつきを改善できます。

犬の食いつきに課題を感じている方は手作りご飯に挑戦してみるとよいでしょう。

体調管理しやすくなる

自分で材料を用意して一から作るご飯は、何が含まれているか、栄養バランスがよいかなど、食事内容が明瞭です。

また、不足しやすい栄養素を積極的に使えば、栄養バランスを調整できるので、犬の健康改善にも繋がります。

例えば、歳を重ねた老犬は、筋力が低下してタンパク質が不足しやすい傾向にあります。筋力を補うために動物性たんぱく質を摂取することで、バランスをとることが可能になるのです。

他にも、ダイエットなどが必要な犬や病気を抱えている犬にも、栄養を考慮したご飯を作れます。

そのため、食事で体調管理したい方は、手作りご飯を用意しましょう。

水分摂取量を増やせる

手作りご飯を用意することで、食事に水分摂取量を増やせます。ドッグフードから水分を摂取することは簡単ではありません。

手作りご飯はドッグフードと比較すると、水分が多く含まれているので、犬の水分不足を懸念している方はご飯を手作りしてあげるとよいでしょう。

特に老犬になると、自分で水を飲む機会が減ってしまします。脱水状態にならないためにも水分を与えることが大切なのです。

コミュニケーションの一環になる

手作りのご飯を用意することは、犬と飼い主のコミュニケーションになります。飼い主は愛犬の好みを考えて食事を用意するので、普段の犬の様子をよく観察するようになるのです。

また、ドッグフードではなく、手作りしたご飯は自分でも食べることができます。

犬と人間の食事を同じ味付けにはできませんが、人間用に味付けをすることで、愛犬と同じご飯を食べられるため、食事の時間を充実させることができます。

犬に手作りご飯を用意するデメリット

犬に手作りご飯を用意するメリットを紹介しました。ここでは、デメリットを確認しましょう。

栄養バランスが偏りやすい

自分で犬用のご飯を用意すると、栄養バランスが偏りやすいので注意が必要です。

1度の食事であらゆる材料を駆使して料理を作るとなると、コストも手間もかかります。

必要な栄養素を手作りご飯で全てカバーできるわけではないので、1週間トータルで必要な栄養素を摂取できるようにしましょう。

そのためには、必要な栄養素をしっかりと理解しておくだけでなく、1週間ごとにメニューを考える必要があります。

持ち運びにくい

手作りのご飯は持ち運びにくい点がデメリットに挙げられるでしょう。宿泊時や外出時に、手作りした料理を持っていくのは大変です。また、ホテルに荷物を預ける際に、困らせてしまうケースがあります。

一方、パッケージに入っているドッグフードの方が持ち運びやすいだけでなく、傷みにくいのが特徴です。

そのため、犬を連れて外出する機会が多い方は、手作りご飯で犬に食事を与えるのは難しいでしょう。

犬に手作りご飯を用意する際の注意点

ここでは、犬に手作りご飯を用意する際の注意点を紹介します。

基礎知識を身につける

まず、犬に手作りご飯を用意する上で必要な知識を身につけることが大切です。基礎知識がない状態でご飯を作ってしまうと、犬に与えてはいけない食材を与えてしまう可能性があります。

例えば、玉ねぎやネギ、ニラ、ぶどうなどの食材は、犬に悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。

また、1週間で必要な栄養素が摂取できるように、 栄養学の知識を身につけておかなくてはいけません。

無理に食べさせない

せっかく用意した手作りご飯を食べてもらえないからといって、無理矢理食べさせないようにしてください。消化不良などによって食欲がない可能性があります。

ドッグフードだと犬が食べてくれるまで待つ必要がありますが、手作りであれば犬の健康状態に応じたご飯を用意できます。

犬の食欲がない場合は、消化によい手作りご飯を用意してあげましょう。犬の体調に合わせたご飯を用意することで、犬に食べてもらえるようになります。

カロリーに注意する

用意したご飯のカロリーが適正か確認することが大切です。カロリー過多だと犬の肥満に繋がってしまいます。

反対にカロリーが少なすぎると、1日の活動に必要なエネルギーを生成できません。

必要なカロリーは犬によって異なるので、犬のサイズや活動量、年齢を考えてカロリーを計算しましょう。

水分量を調整する

手作りご飯に含む水分量を調整しましょう。ドッグフードとは違い、手作り料理は水分量を調整できます。

無理に水を飲ませなくても、食事で一緒に水分を飲んでしまえば、水分不足を心配する必要がありません。

特に夏場は脱水症状になりやすいので、十分な水分量を含むご飯を用意しましょう。

加熱する

手作りご飯に生肉や生野菜を使う場合、加熱することをおすすめします。加熱することで生肉や生野菜を殺菌できるためです。

ただし、熱い状態で出すのではなく、冷ました後にご飯を与えてください。熱すぎるご飯だと食べてもらえない可能性があります。

まとめ

今回の記事では、犬に手作りご飯を用意したい方に向けて、犬に手作りご飯を用意する際の注意点やメリット・デメリットについて解説しました。

犬に手作りご飯を用意するのは問題ありません。犬の食いつきが良くなるだけでなく、栄養素や水分摂取量を調整しやすくなります。

一方で、栄養素が偏りやすく、持ち運びにくいなどのデメリットもあるので注意が必要です。

犬に手作りご飯を用意する際は、基礎知識を身につけて、カロリーや水分量を調整してあげてください。また、無理に食べさせないことも大切です。

犬の健康状態や体調に合わせて、手作りご飯を用意してあげましょう。