犬にトイレを覚えてもらうことは、日々の生活を快適に過ごすためにも重要なことです。

また、飼い主の中には、愛犬がなかなかトイレの場所を覚えずに困っているという方も少なくありません。

犬が正しい場所でトイレをしないのには様々な原因が考えられます。

原因をしっかりと理解した上で、正しくトイレをしてもらえるようにトレーニングすることが大切です。

今回の記事では、犬がトイレに失敗してしまう原因や、正しくトイレをしてもらう方法を解説します。

この記事を読むことで、トイレトレーニングを実施するときのポイントが理解できるようになります。

準備したいトイレのアイテムも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

犬がトイレに失敗してしまう原因

愛犬がトイレに失敗してしまうのはどうしてでしょうか?

ここでは、犬がトイレに失敗してしまう原因を解説します。

トイレの場所を目で覚えていないから

愛犬がトイレの場所を目で覚えておらず、足の感覚や匂いで覚えている可能性があります。

足の感覚や匂いでトイレの場所を判断している場合、トイレシートと似た感触のマットや、以前失敗してトイレの匂いがついている場所などで、排泄してしまうのです。

犬にとって視覚の情報だけでトイレの場所を覚えることは決して簡単ではないため、犬の特性を理解した上で環境を工夫する必要があります。

ケージ内でトイレをしたくないから

ケージ内でトイレをしたくないと感じている犬は多く存在します

犬は綺麗好きな動物であるため、自分の寝る場所や、リラックスするスペースを汚したくないと考えています。

子犬の時は気にせずにケージ内でトイレをしていたとしても、成長するにつれて感覚が変わる可能性があるため、愛犬を観察して行動の変化に気づいてあげることが大切です。

また、愛犬が安心してトイレできるように、トイレをしっかりと掃除して清潔な環境を保ってあげましょう。

トイレの設置場所が適切でないから

トイレの設置場所が愛犬にとって適切でない可能性が考えられます。

犬はトイレをしている間は、プライバシーが守られるような場所を好むのです。

例えば、人がいつもいるようなリビングだと、気になってしまい、トイレに集中できないことがあるため、犬のプライバシーが守られるような場所にトイレを設置してあげましょう。

また、光や音など刺激が多い場所だと、トイレに集中できなくなってしまうため注意が必要です。

トイレしたら怒られると勘違いしているから

愛犬がトイレをしたら飼い主から怒られると勘違いしているケースがあります。

飼い主は間違った場所に排泄したことに対して怒っていますが、犬は飼い主が怒っている意図を理解できません。

トイレに失敗したときに怒ってしまうと、なかなか上手くトイレができなくなってしまう可能性があるので、失敗した場合でも怒らないようにしてください。

正しくトイレをできたときに褒めてあげる、「褒めて伸ばす」方がトレーニングとしては効果的です。

犬のトイレを正しく準備することが大切

犬が安心してトイレをできるように環境を整えてあげることが大切です。

ここでは、準備しておきたいトイレアイテムを紹介します。

トイレトレー

トイレトレーは、愛犬が室内で排泄するときに欠かせないアイテムの一つです。

犬にトイレの場所を覚えてもらうためにも、まずはトイレトレーを購入しましょう。

トイレトレーを選ぶときは、 安全性や形状、サイズ、機能性などをポイントにすることをおすすめします。

特にサイズに関しては、犬の大きさにあっていないと、トレー内でトイレできずに、トイレ周りが汚れてしまう可能性があるので注意が必要です。

トイレシート

犬用のトイレシートとは、犬の排泄物を吸収してくれるシートのことです。

シートを用意することで掃除の負担を軽減できるため、多くの飼い主がトイレシートを利用しています。

トイレシートを選ぶときは、吸収性や耐久性、消臭性などに注意し、犬が正しくトイレできるように、体のサイズにあったシートを選ぶことが大切です。

さらに、トイレシートが他のアイテムと比較すると消耗スピードが早いので、値段もしっかり確認するようにしてください。

サークル・ケージ

犬が正しくトイレをできるようにサークル・ケージを用意する飼い主の方もいます。

サークル・ケージ内にトイレを設置することで、間違った場所にトイレをしてしまう確率を減らせるのです。

「トイレシートと感触が似ているマットにトイレをされてしまった」なんて事態にならないように、サークル・ケージで場所を分かりやすくしましょう。

サークル・ケージの中には、トイレの場所と座る場所を区切りで分けられるものもあります。

サイズも考えて愛犬にあったアイテムを選びましょう。

犬に正しくトイレをしてもらう方法

ここでは、犬に正しくトイレをしてもらう方法を確認しましょう。

トイレシートに似たものを置かない

部屋の中にトイレシートと似たものを置かないようにしましょう

先述した通り、犬は視覚以外の情報でトイレの場所を覚えることがあります。

トイレシートに似たものを置いてしまうと、トイレであると勘違いしてしまい、間違った場所で排泄してしまうのです。

そのため、部屋の中にトイレシートと似たような触り心地のマットやカーペットなどを置かないように気をつけてください。

トイレの設置場所を変える

なかなか決まった場所でトイレをしてくれない場合、トイレの設置場所を変えてみましょう。

トイレの設置場所が原因で、愛犬がトイレするのを躊躇している可能性があります。

光や音など、外部からの刺激が強い場所や、人がいつもいるようなプライベートを守れない場所だと、トイレをしたがりません。

愛犬がトイレを間違えてしやすい傾向にある場所を覚えておきましょう。

愛犬にとってはその場所が落ち着ける場所であり、気に入っている可能性があるので、その周辺にトイレを設置してあげるとよいでしょう。

トイレに成功したときに褒める

トイレに成功したときは、思いっきり褒めてあげましょう

正しい場所でトイレをしたときにご褒美が貰えると、トイレの場所を早く覚えやすくなります。

特にトイレトレーニングをはじめたばかりだと、トイレの場所を覚えさせるにはしっかりと褒めてあげることが重要です。

愛犬の好物を用意するのもよいでしょう。

また、トイレに失敗した場合でも怒らないようにしてください。

トイレのサイズを変える

トイレトレーの中で上手く排泄できない場合は、トイレのサイズを変えてみましょう。

サイズがあっておらず、トイレに失敗している可能性があり、ある程度スペースに余裕のあるトイレの方が排泄しやすいので、愛犬よりひと回り大きいサイズのトイレを選びましょう。

例えば、ミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬の場合、レギュラーサイズではなく少し大きめのワイドサイズを選ぶことをおすすめします。

すぐに排出物を片付ける

犬がトイレをした後は、すぐに排出物を片付けるようにしましょう

排出物が残っている状態だと、犬は別の綺麗な場所を探して、そこでトイレをしようとします。

実際にトイレを掃除した直後に、犬がトイレをしたということもよくあることです。

掃除をした側からするといい気はしないかもしれませんが、怒りたい気持ちをぐっとこらえて、トイレができた犬を褒めてあげると良いです。

トイレをしたら、とにかくまずは褒めてあげることを優先しましょう。

まとめ

今回の記事では、犬がトイレを失敗してしまうことを懸念している方に向けて、犬がトイレを覚えない原因や、愛犬に正しくトイレをしてもらう方法を解説しました。

犬はトイレの場所を視覚的に覚えていない可能性があります。

そのため、部屋の中にトイレシートと似たようなものを置いていると、犬がトイレと勘違いしてしまうので注意が必要です。

他にも、トイレの設置場所や清潔感などがポイントになります。

また、トイレに失敗しても怒らずに、成功したときに褒めてあげることが大切です。

犬のサイズにあわせたトイレトレーやトイレシートを用意し、犬がトイレをした後は、すぐに排出物を片付けるのがポイントです。