犬にとって吠えることは気持ちや要求を伝えるための手段ですが、飼い主さんの大きな悩みでもありますよね。

お客様に吠える、遠吠え、夜鳴きなど、酷くなると時には苦情が来てしまうこともあります。

愛犬が何故吠えてしまうのか、吠えてしまう理由とどんな対策が最適なのかを確認してみましょう。

このコラムでは、吠える原因としつけの方法がわかります。

犬が吠える理由は、大きく分けて4つ。

1つずつ解説していきます。

恐怖や不安、警戒で吠える

犬はとても警戒心が強く、縄張り意識が高い動物です。

自分に近づいてくるものや、初めて見たものに対して、恐怖心や警戒心が働き吠えてしまいます。

また犬は、自分の縄張りに入ってきたものに対し、本能で吠える動物です。

要求があって吠える

犬は自分の希望を飼い主に伝えるために吠えることがあります。

以前に吠えたら飼い主に希望を叶えてもらったという成功体験を覚えており、吠えている場合もあるでしょう。

興奮して吠える

うれしくて興奮しているときも犬は吠えます。

たとえば外出から帰ってきた飼い主にようやく会えたときなど、興奮して大きな声を出す愛犬は多いのではないでしょうか?

そんなとき、飼い主が一緒になって喜んでしまうとさらに犬も興奮して吠え声もおさまらなくなってしまうので、できるだけいつも通りの行動を心がけ、落ち着いて声をかけてあげると、上がりきった興奮を少し抑えることができます。

遠吠え

サイレンの音は、犬の遠吠えに周波数が近いとされています。

近くを通りかかったパトカーや救急車、消防車のサイレン音を仲間の声と勘違いし、遠吠えしてしまうパターンです。

犬の遠吠えは、ストレスにより引き起こされている場合もあります。

留守番の寂しさや、狭いケージに長時間入っていることによってたまったストレスを、遠吠えをすることによって発散しようとするのです。

吠える理由別のしつけ方法

それでは、吠える理由別のしつけ方法を確認してみましょう。

恐怖や不安、警戒で吠えるときのしつけ

恐怖心や警戒心で吠える愛犬の場合、子犬時代の社会経験不足の可能性があります。

いきなり人や犬が多いような場所へ連れて行くことは避けて、他人が飼っている犬や周りの人にゆっくりと時間をかけて慣らすことが必要です。

他にも本能的に吠えさせない対策として、散歩中にマーキングをさせすぎない、自宅ではリビングだけなど行動範囲を制限させ、自分の縄張りがその場所だけだと理解させるなどのトレーニングも効果があります。

威嚇吠えの場合は、「危険ではない」ことを知らせることが大切です。

まず、「お座り」や「ハウス」などの指示を出していき、犬が吠えない時間を作りましょう。

吠えなくなったタイミングでしっかり褒めてあげると、徐々に吠える必要がないことを理解するようになります。

このときに注意したいのが、吠えている最中に構ってしまうこと。

犬が「吠えると褒めてもらえるのかな?」と勘違いしてしまうので、逆効果になります。

また、飼い主が怒鳴る・暴力なども絶対にやめましょう。

こうした行動は犬に恐怖を与えていまい、飼い主との信頼関係を壊すことにも繋がります。

犬には言語というコミュニケーション手段がないので、飼い主側が理解してあげることも必要です。

何に対して警戒しているのか、周りにある原因を考え、吠える対象を事前に把握することで「危険ではない」ということを教えてあげましょう。

要求で吠える時のしつけ

要求吠えのしつけは、基本的に愛犬の吠えに対して構いすぎないことが大切です。

飼い主の気を引くために犬が吠えていたら、可哀想な気持ちになりますが心を鬼にして、完全に無視をしましょう。

犬に「吠えたら叶えてもらえる」と思わせないことが1番の解決法になります。

吠える度に餌をあげたり、散歩に連れて行ってあげてしまうと、生活が犬のペースになり、立場が犬優位になってしまいます。

愛犬と飼い主との主従関係を再確認させることも要求吠え対策の一つです。

散歩にせよ、食事にせよ、犬のペースに合わせるのではなく、日常生活の中では飼い主自身のペースで行動し、人間のペースになるように心がけましょう。

もし何か要求吠えをしてきたら、要求に応じる前に「お手」など、まずは飼い主側から犬に命令するのがベストです。

飼い主の日常生活のペースと犬の吠えのタイミングが合っている場合は、あえて生活リズムをずらす工夫をしてみるのも良いです。

興奮して吠えるときのしつけ

興奮吠えは嬉しい時にも怒っている時にもするものです。

犬が尻尾を振るのは嬉しいからではなく興奮している時です。

怒って吠えている場合には、速やかに怒りの原因を取り除いてあげることが大切です。

吠えの後にはいつ攻撃行動がでるかわかりません。

犬のサインを見逃さないようにしましょう。

嬉しくて吠えてしまう場合には落ち着かせてあげましょう。

例えば、飼い主さんが帰宅すると嬉しくて吠えてしまうのであれば、犬が落ち着くまでは目も合わせず声もかけず無視します。

飼い主さんが帰って来てくれたという嬉しい出来事に続いて、「ただいま~」となでたりすることはさらに犬を興奮させる要因です。

犬自身に落ち着くことを覚えてもらうためにも、「むやみに興奮させない」ようにしましょう。

犬が落ち着いたら穏やかな声と、ゆったりとした動きでコミュニケーションをとってあげてください。

遠吠えのしつけ

遠吠えの原因が騒音への反応の場合、飼育環境を見直すことが有効です。

外飼いをしている犬は室内飼いに切り替えましょう。

室内で飼っている犬は騒音が届きにくい環境を整えます。

室内を防音仕様にするなどして、騒音が聞こえなくなれば遠吠えをしなくなります。

無視する

犬が何かをしてほしいときに遠吠えしているときは、無視したり、ほかに注意をそらしたりすることで対策しましょう。

要求の遠吠えをしたときに応じてしまうと、遠吠えをすると要求がとおる、と学習してしまいます。

遠吠えをしても要求は通らないことを教えましょう。

スキンシップを増やす

不安や寂しさを紛らわせるために遠吠えをしている場合は、犬に安心感を与えてあげましょう。

普段からスキンシップを多めにとることで、犬が少しずつ不安や寂しさを感じなくなります。

留守番が多い犬の場合は、不安や寂しさを感じない工夫をすることも重要です。

留守番前に散歩に行ったり、留守番のときに遊べるおもちゃを与えたりしましょう。

まとめ

犬は学習能力がとても高い動物です。

飼い主が愛犬としっかりコミュニケーションを取りながらトレーニングしていくことで、無駄吠えもだんだん少なくなっていきます。

愛犬との信頼関係を築いていくためにも、まずは飼い主が正しい知識を身につけることが大切です。

正しい方法を実践して、愛犬との楽しい生活を送れるようにしましょう。