「愛犬」のイメージってどんな感じですか?原っぱや海辺で走り回って遊んだり、時にはゆったり寄り添って過ごしたりと、多くの方が犬と一緒の時間を楽しむイメージかと思います。飼い主に対してフレンドリーな性格の犬は、愛犬のイメージ通りの行動が大好き。そこにはどんな特徴があるのでしょうか。また、フレンドリーな子が多い犬種はどのような犬種なのでしょうか。今回は、親しみやすくフレンドリーな性格の犬の特徴と犬種を紹介します。

フレンドリーな犬の性格の秘密

フレンドリーな犬は、その社交的な性格と愛情深さで飼い主との信頼関係を強く築きます。
例えば、遊ぼうと誘ってくれたり、目があえばシッポをブンブンと振り回して愛嬌をふりまいてくれたりと、普段の行動や感情の表現によって分かりやすく伝えてくれるでしょう。この章では、フレンドリーな犬たちが持つ4つの主要な性格特性を基に、愛犬が家族にとって理想的なパートナーであるかを解説します。

性格その1:社交的で誰とでも友達に

フレンドリーな犬は、見知らぬ人や他の動物に対しても友好的です。新しい出会いを恐れず、しっぽを振りながら積極的に接近する姿はまさに社交的といえます。この社交性は、犬が人間の社会に順応する上で非常に重要な特性の一つ。特にドッグランやドッグカフェなどの公共の場や家庭内でのフレンドリーな振る舞いが、他のペットや人ともすばやく仲良くなれることを可能にしています。

性格その2:遊び好きで活動的

活動的で遊び心があり、エネルギーに満ち溢れたフレンドリーな犬は、家庭での活気ある雰囲気を作り出してくれます。いつでも「あそぼう」と誘ってくれるため、週末など一日中散歩やフリスビーなどの活動をしてエネルギーを発散させます。フレンドリーな犬になればなるほど活発なので、体を動かす遊びだけではなく、アジリティーなどにも向いています。

性格その3:忍耐強くて寛容

フレンドリーな犬は、その忍耐力と寛容さも魅力の一つです。特に子供がいる家庭にとっては価値のある特性で、犬は時に騒がしい子供たちの行動を穏やかに受け入れてくれます。また、新しい環境や状況にも柔軟に適応し、ストレスの多い状況でも冷静さを保つことができるため、家庭での安定した存在となります。

性格その4:感情表現が豊かで愛情深い

愛情深く感情表現が豊かなフレンドリーな犬たちは、家族の一員としても重要な役割をもっています。例えば喜びや愛情を露わにすることで、飼い主との間に深い結びつきを築きます。飼い主やその家族も素直に感情を表現してくれる愛犬をみると愛さずにはいられないでしょう。開放的で感情豊かな表現は、飼い主と犬の間の信頼関係を強化し、互いの幸福感を高める要因となります。

実は苦手なことも?フレンドリー犬の意外な一面

万能なイメージのフレンドリーな犬ですが、実は苦手なこともあります。しかし、どの苦手もちょっとかわいらしいとさえ感じるので、飼い主さんも温かく見守ってあげてください。

苦手その1:一人でいる時間が苦痛

フレンドリーな犬は、人と一緒に活動するのが大好きです。その反面、一人でいるのがちょっと苦手な子が多いでしょう。一人でいるのが苦痛なため、わざと飼い主さんの気を引くような行動をしたり、チラ見しながらおもちゃで遊んだりと早く遊んでほしいと催促してきます。

苦手その2:過度の刺激に敏感

フレンドリーな犬は、社交的で開放的な性格を持つ一方で、過度の刺激に対して敏感な場合があります。例えば大きな音や急な動き、強い光など、予期しない環境の変化に過敏に反応することがあるのです。特に都市部や騒がしい環境ではその過敏さが顕著にでてしまうことも。音や急な環境の変化でソワソワしていたり、吠えだしたりなどなんらかの変化があった場合は、犬を静かな場所に移動させ、落ち着かせましょう。定期的に同じような環境に行く予定があるのであれば徐々に慣れさせるトレーニングを行うことが効果的です。

苦手その3:領域侵入に対する反応が過敏

フレンドリーで愛情深い犬でも、自身の領域に対する侵入を敏感に感じることがあります。例えば見知らぬ人が自宅に近づく、または他の動物が彼らのスペースを侵すといった状況で顕著に現れることが多いです。基本的にフレンドリーな犬は社交的ですが、自分が認めない人や動物に領域が侵されると防衛本能が働き、吠えたり、威嚇する行動を示すことがあります。

過敏な反応は、犬が安全と感じる環境を確保する本能的な行動の一部です。たとえば、訪問者が来る際には事前に犬を別の部屋に移動させる、または訪問者を犬に徐々に慣れさせるようにすると良いでしょう。

愛情たっぷり!フレンドリーな犬のしつけ方

フレンドリーな犬の訓練には愛情と忍耐が不可欠です。その理由として集中力が持続しづらいことがあげられます。フレンドリーな犬は、いつも飼い主さんと遊びたいと考えています。そのため、訓練で30分集中するというよりは遊びながら楽しく訓練する方が向いているのです。

なかでもおすすめなのは「ポジティブトレーニング」という手法。ポジティブトレーニングは、正の強化ともいい、望ましい行動にはおやつや褒め言葉で即座に報酬を与えるトレーニング。「スゴイ!よくやったね!」とわざとらしいくらいの誉め言葉と、毎日同じ命令、報酬を用いることで、犬に期待する行動を明確に伝えます。また、幼い頃からの社会性トレーニングが重要です。様々な環境での適切な交流は社会的スキルを身につけるにはぴったり。どんな場所でもストレスのたまりにくい性格に成長するでしょう。

いつもニコニコフレンドリー!最も親しみやすい犬種は?

フレンドリーな性格の犬はもちろん個体によって違いがあります。しかし、フレンドリーな性格の犬が多い犬種も存在します。比較的活動的な犬種が多いのもフレンドリーな性格の犬の特徴とも言えるでしょう。この章では一部ですが、フレンドリーと言われる犬種を紹介していきます。

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーはその温和で快活な性格から、フレンドリーな犬種と広く認識されている犬種です。非常に社交的で、家族のみならず見知らぬ人や他の動物に対しても親しみやすい態度を示してくれるので、盲導犬など仕事をする犬としても知られています。ゴールデンレトリーバーは、感情表現が豊かで、愛情を示すのが得意です。その忠実で甘えん坊な性格もあり、ゴールデンレトリバーは訓練がしやすく、様々な家庭環境に適応する能力が高いと言われています。

ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバーはその適応力と人懐っこい性格で知られており、フレンドリーな犬として高く評価されている犬種です。非常に協調性があり、家族の一員としてだけでなく、サービス犬としても優れた能力をもっているのが特徴。いまある状況を理解し、人間の感情に敏感であるため、助けが必要なときに寄り添うこともできます。また、子供や他のペットとの協調性もあり、ボーダーレスな関係を築けるフレンドリーな犬種です。

コーギー

コーギーは明るく陽気な性格で知られ、その親しみやすさから、フレンドリーな犬種として認知されています。小柄ながらエネルギッシュで好奇心旺盛、常に家族の中心でありたいと願っているコーギーは、人間との相互作用を楽しむため、積極的に遊びを求め、社交的な環境が大好き。特に子供や他のペットとの間で強い絆を築くことが得意で、その可愛らしさと合わせてフレンドリーさをとても感じる犬種です。

キャバリア

キャバリアは穏やかで愛情深く、フレンドリーな犬種として知られています。この犬種は非常に甘えん坊で、人間といつも一緒にいるのが大好き。柔らかな表情と優しい目は、すぐに人々の心を引き寄せます。キャバリアの静かで穏やかな性格は、家庭での忠実な伴侶としても最適。小型犬の中でもフレンドリーな犬種として人気があります。

フレンドリーな性格の犬は一緒に居て楽しい!

フレンドリーな犬はどんなときにでも飼い主さんとの信頼関係を大切にしてくれる性格を持っています。協調性を大切にしているため、人間だけではなく、猫など他のペットとも仲良くなれる子も多くいるのが特徴です。一緒にいて安心する、楽しい、誰に対しても広い心を持っているなど、フレンドリーな性格をあげるときりがありませんが、一緒に居てとにかく楽しいのであれば、きっとフレンドリーな性格の持ち主なのかもしれませんね。