犬は吠えるのも一つの仕事ですが、吠えないまたは吠えにくい犬種がいます。しかし、たとえ吠える犬だとしても、トレーニングよって吠えなくなってくる可能性もあるのです。今回は、吠えない性格の犬の特徴や犬種、吠えにくい犬に育てるためのトレーニングの他にも、吠える場合の対処法を紹介します。

吠えない性格の犬とは?

吠えない性格の犬は、一般的に落ち着いており、ストレスを感じにくい性格を持っているといわれています。こうした犬は、周囲の環境に対しても穏やか。特に、人懐っこくて社交的な犬は、吠えることで自分の存在をアピールする必要性を感じないため、静かに過ごす傾向があります。

また、吠えない犬は、しっかりと社会性が身についており、さまざまな状況や他の動物、人々に対して適応力が高いことも理由のひとつです。幼い頃から多くの経験を積み重ねてきた犬は、変化や新しい刺激に対しても冷静に対処できるため、無駄に吠えることが少なくなります。さらに、飼い主との信頼関係が強く、安心感を持っている犬は、吠えることで不安や要求を表現する必要がなくなります。

適切なしつけや環境の整備も重要です。飼い主が一貫した態度で犬を扱い、安心できる生活環境を提供することで、犬は安定した精神状態を保つことができます。総じて、吠えない性格の犬は、落ち着きがあり、環境への適応力が高く、信頼関係を重視する性格を持っていると言えるでしょう。

吠える犬とはテンションの上がりやすい犬

では、逆に吠える犬とはどういう犬をいうのでしょうか。吠える性格の犬は、一般的に警戒心が強く、周囲の変化に敏感な傾向があります。こうした犬は、ちょっとした物音や見慣れない人、動物に対して反応しやすく、吠えることで警告や自己防衛を図ります。いわばデリケートな犬です。特に、守護本能が強い犬やテリトリー意識が高い犬は、自分や飼い主の安全を守るために頻繁に吠えることがあるのです。

また、エネルギーが高く、遊びや運動が好きな犬も、興奮状態になりやすく、吠えやすい傾向があるでしょう。これらの犬は、退屈やストレスを感じると、そのエネルギーを発散させる手段として吠えることがあります。さらに、不安や分離不安を感じやすい犬も、飼い主が見えなくなると不安から吠えることが多いでしょう。

適切なトレーニングと十分な運動、精神的刺激を提供することで、吠える頻度を減らすことも可能です。しかし、犬の性格や本能を完全に変えることは難しいため、飼い主は理解と忍耐を持って接することが大切となります。

吠えない犬種にはどんな犬種がいるの?

吠えない性格の犬種は、静かな生活を求める家庭にとって理想的です。以下では、日本で一般的に飼われている小型犬、中型犬、大型犬の中から、特に吠えにくい犬種を紹介します。ただし、血統や遺伝、生活環境によって大きく変わるため、一概には言えません。

小型犬

シーズー
パグ
フレンチ・ブルドッグ

中型犬

柴犬
コーギー
バセンジー

大型犬

ゴールデン・レトリーバー
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
ラブラドール・レトリーバー

これらの犬種は、一般的に落ち着いており、無駄吠えが少ないため、飼いやすいとされています。

決められた犬種だけではない!吠えない性格の犬の育て方

吠えない性格の犬は、特定の犬種に限らず、適切なしつけと環境でも育てられます。まず、子犬の頃から多様な環境や人、他の動物に慣れさせることで、不安や恐怖を減らし、落ち着いた性格を育てましょう。次に、ポジティブトレーニングを行い、良い行動を褒めて強化します。

ハンドシグナルトレーニングでは、手の動きで指示を伝え、何をして欲しいのか、犬に理解してもらうことも重要です。さらに、一貫性のあるルールとリズムを家族全員で守ることで、犬は混乱せず安心感を持ちます。これらの方法を実践することで、どの犬種でも吠えない性格を育むことができ、穏やかな共同生活ができるようになるのです。

初心者でもOK!吠えない性格を育むためのトレーニング方法

吠えない性格の犬を育てるためには、いくつかのトレーニングを同時に行うことが重要です。犬を育てていて困っている人の多くは、最初出会ったときは吠えなかったのに、気が付くと吠えることが多いというもの。あるあるな話ですが、実際とても多くの飼い主さんがこの問題に直面しています。

この章では、初めて犬を飼う初心者でも簡単に取り組める、吠えない性格を育むためのトレーニング方法を紹介します。

トレーニングは朝の散歩に行くときや、リラックスしている時間などちょっとした隙間時間などに5分程度の短い時間でやるのがコツです。これらの方法を実践することで、犬と飼い主の間に強い信頼関係を築き、穏やかな生活を実現することができます。

社会化トレーニング

犬の社会化トレーニングとは、さまざまな環境、人々、他の動物に慣れさせることで、犬は自信を持ち、未知の状況でも落ち着いて行動できるようにするトレーニングです。散歩中に初めて出会う犬や、初めて行った場所、新しい音などに対して、ポジティブな経験を積み上げます。

可能であれば子犬の頃からさまざまな環境や人、他の動物に慣れさせてあげてください。新しい経験を通じて、犬は自信を持ち、知らない状況でも落ち着いていられるようになります。

ポジティブトレーニング

良い行動をしたときに褒めたり、おやつを与えたりすることで、犬はその行動を繰り返すようになります。吠えないで落ち着いているときには、積極的に褒めてあげましょう。また、犬が吠える原因を特定し、その原因に対処することも重要です。

例えば、知らない犬とすれ違ったときに、吠えなかったら褒めてあげる。新しい音を聞いたときには吠える前に褒めてあげるなど、壁を乗り越えた瞬間にたっぷり褒めてあげましょう。そうすることで、犬は恐怖やストレスを感じにくくなり、問題行動の予防にもつながります。短時間で楽しい体験を積み重ねることで、犬は安心感を持ち、社会的に適応した行動を取るようになります。

ハンドシグナルトレーニングとコマンド

手の動きやジェスチャーを使って、犬に指示を伝えるトレーニングです。視覚的な指示を使うことで、犬は明確に指示を理解し、吠えずに従うことができます。また、家族全員が同じルールと指示を守ることで、犬は混乱せず、望ましい行動を理解しやすくなるでしょう。家族全員で行う一貫性のあるしつけが、犬の安心感を高めます。

ここで重要なのは、ハンドサインと共にコマンドも同じに揃えることです。
吠えない犬を育てるために、家族で一度、ハンドサインとコマンドをどう統一するのかを話し合うのもよいでしょう。
家族全員が同じハンドサインとコマンドを使うことで、全員が同じように犬との関わりを持てます。これらのトレーニング方法を実践することで、吠えない性格を育むことができ、犬との穏やかな共同生活を楽しめるでしょう。

吠えない性格の子とストレスフリーな生活を楽しもう

吠えない性格の犬種は、穏やかで落ち着きのある気性を持った犬種です。たとえ最初は落ち着きのない子でも、トレーニングを重ねていくと吠えない性格の犬に成長できるでしょう。少し根気のいるトレーニングになりますが、それも愛犬とのスキンシップだと思ってやっていれば愛犬も飼い主さんも苦にならないはずです。一緒に成長して、ストレスフリーな生活を楽しんでくださいね。