犬と猫は、同じ哺乳類であり、共に人間のペットとして人気があります。しかし、犬と猫の性格には、違いがあるものです。しかし、犬種によってはまるで猫のように、気高く気ままでマイペースな気質を持っている犬も存在しているのです。

そこで今回は、犬なのに猫のような性格の5犬種を紹介します。猫のようにマイペースな犬にどのように接したらよいのかも分かりますので、参考にしてください。

犬と猫の性格の違い

犬と猫の性格の違いは、見た目以外にどのようなものがあるでしょうか。一般的には以下の3つにまとめられます。

飼い主への依存度 犬は飼い主に忠実で、スキンシップを求める傾向
猫は独立心が強く、飼い主にべったりとはしない
活動量 犬は一般的に、猫よりも活動量が多い
社交性 犬は一般的に、猫よりも社交的

表を見て分かるように、犬は忠実で愛情深く、家族の一員として強い結びつきを求めます。一方、猫は独立心があり、静かで優雅な存在ですが、愛情表現は控えめで繊細。猫は自分のペースで生活し、時には飼い主との穏やかな時間を楽しみます。また、家の中が基本的なテリトリーである猫に比べて犬は散歩をするので、活動量は猫よりも多め。社交性に関しても、散歩やドッグランなどで出会う犬や人の事を考えると猫よりも社交的なのも一般的と言えます。

もちろん、生活環境によって異なるため、すべての犬や猫に当てはまるとは限りません。

猫気質の犬種

犬と猫の性格の違いを踏まえると、犬なのに猫のような性格の犬とは、飼い主への依存度が低く、活動量が少なく、社交性が低い傾向があります。

具体的には、飼い主のそばにいることも好きですが、一人で過ごすことも苦にしません。室内飼いでも問題なく、飼い主のそばでゆっくりと過ごすことができます。また、警戒心が強く、人や他の犬にあまり近づきません。そのため、散歩やドッグランで他の犬と遊ぶのが苦手な傾向があります。

しかし、犬の性格の違いを理解することで、どういう風に対応したらよいのかが分かります。それでは犬なのに猫のような性格の犬種を紹介しましょう。

シベリアンハスキー

シベリアンハスキーは、ロシアのシベリア原産の犬種です。雪原を駆け回るたくましい犬種として知られていますが、実は、独立心が強く、好奇心旺盛な性格です。飼い主に忠実な一面もありますが、自分の興味のあることには夢中になり、飼い主の指示を無視することもしばしばあります。

また、活発な性格なこともあり、集中力があるときと無いときがはっきりわかるのもこの犬種の特徴。雪原を走りまれるほどの体力もあり、運動量も多いので、十分な運動を心掛けましょう。

ボーダーコリー

ボーダーコリーは、イギリスの国境地帯で羊の群れを管理するために作られた犬種です。賢く、活発な性格で、牧羊犬として高い能力を発揮しています。しかし、その一方で、マイペースな一面もあります。飼い主の指示をよく理解しますが、頭が良過ぎておっちょこちょいなところも。自分で考え、自分のペースで行動することが多いため、訓練には根気が必要です。

また、運動量も多いので、十分な運動をさせてあげることが大切です。

バセットハウンド

バセットハウンドは、フランス原産の犬種です。長い耳と垂れ目が特徴の、おっとりとした性格の犬種です。人懐っこい性格で、飼い主や家族に甘えん坊なところが好きという飼い主の方も多いでしょう。活発さはあまりなく、運動量は少ないため、室内飼いにも向いています。

しかし、性格では頑固な一面も。ついつい許したくなるほどの愛嬌がありますが、しつけには根気が必要です。

ダックスフント

ダックスフントは、ドイツ原産の犬種です。胴長短足が特徴の、愛らしい犬種です。頑固な性格で、自分の意見を曲げない一面があります。また、甘えん坊な性格で、飼い主にべったりとくっつきます。運動量は少ないため、室内飼いにも向いていますが、肥満には注意が必要です。

シャーペイ

シャーペイは、中国原産の古くからある犬種です。その特徴的な外見と、飼い主に忠実で穏やかな性格から、人気のある犬種の一つです。シャーペイは、飼い主にべったりとはつきず、自分の時間を大切にする傾向があります。飼い主のそばにいることも好きですが、一人で過ごすことも苦にしません。

また、シャーペイは、おっとりとした性格で、あまり動くことがありません。室内飼いでも問題なく、飼い主のそばでゆっくりと過ごすことができるでしょう。

猫気質の犬はマイペースだからこそ飼い主と一緒のときの時間が大切

猫気質の犬は、飼い主にべったりとはつきず、自分の時間を大切にする傾向があります。そのため、飼い主は、犬のペースに合わせて接することが大切です。しかし、猫気質の犬も、飼い主とのスキンシップや遊びは大好きです。一緒に過ごす時間を大切にすることで、犬との絆を深めることができます。

猫気質の犬が飼い主と一緒のときの時間を大切にする理由は、以下の2つが挙げられます。

飼い主との信頼関係を築くため

猫気質の犬は、飼い主にべったりとはつきませんが、飼い主を信頼しています。そのため、一緒に過ごす時間を大切にすることで、飼い主との信頼関係を築くことができます。

安心感を得るため

猫気質の犬は、自分の時間を大切にする傾向がありますが、一人で過ごすと不安を感じることも少なくありません。そのため、飼い主と一緒に過ごす時間を大切にすることで、安心感を得ることができます。

猫気質の犬と飼い主と一緒のときの時間を充実させるためには、以下の点に注意しましょう。

犬のペースに合わせて接する

猫気質の犬は、自分のペースで行動することが大好きです。そのため、飼い主は、犬のペースに合わせて接するようにしましょう。

犬とのスキンシップを大切にする

犬は、飼い主とのスキンシップを大切にします。そのため、一緒に過ごすときは、犬にたくさん触れてあげるようにしましょう。

犬と遊んであげる

猫気質の犬でも、遊ぶことは大好きです。ただし、あまり運動量が多くないので、短時間で済ませるようにしましょう。猫気質の犬と飼い主と一緒のときの時間を充実させることで、犬との絆を深めることができます。そのため、以下の方法を参考にして、犬との時間を大切にしましょう。

朝起きたら、まずは犬に挨拶をする

犬は、飼い主の帰宅や、朝起きてすぐに挨拶をされるのが大好きです。犬に挨拶することで、犬は安心感を得ることができます。

食事や散歩などの時間を一緒に過ごす

食事や散歩は、犬にとって大切な時間です。この時間を一緒に過ごすことで、犬との絆を深めることができます。

遊びの時間を設ける

猫気質の犬でも、遊びの時間は大好きです。ただし、あまり運動量が多くないので、短時間で済ませるようにしましょう。

犬と一緒にくつろぐ

猫気質の犬は、飼い主のそばでくつろぐことも好きです。飼い主の膝に乗ったり、ソファで一緒に寝たりすることで、犬は安心感を得ることができます。

猫気質の犬は、マイペースな性格ですが、飼い主との絆を深めることは大好きです。一緒に過ごす時間を大切にすることで、犬との幸せな時間を過ごすことができます。

まとめ

犬と猫の性格の違いを踏まえ、今回は、犬なのに猫のような性格の犬種を紹介しました。犬種によって性格は異なるため、それぞれの犬種の性格をよく理解することが大切です。特に性格が猫のような犬の場合は甘えっこな子が多いのも特徴です。べったりはしなくても同じ空間でゆったりすることが犬にとっては安心できる状態と言えます。そのため飼い主の愛情と手間をかけることで、より良い関係を築くことができるでしょう。犬と猫の性格の違いを理解し、その子にあったスキンシップを楽しんでください。