犬を飼っていて、「こんなときに相談できる友達がいたらなぁ」「この子にもお友達を作ってあげたいなぁ」「犬の飼い主サークルみたいなものはないかなぁ」といったことを考えたことがある人は少なくないはず。
しかし不安があったり、何から始めたらいいのかわからなかったりして、あきらめていませんか?
このコラムでは、ペット友達(通称「ペッ友」)を作ろうと考えている飼い主のみなさんに、探し方や注意点などを解説しています。
Contents
犬仲間やサークルを作るメリット
もちろんペッ友を作らなくても飼育環境として問題はありませんが、犬にとっても飼い主にとってもメリットがあるんです。
⒈ 犬の社会性を育むことができる
犬は元々集団で生活する動物ということもあり、室内だけで過ごすのではなく、他の犬とコミュニケーションをとることは大切ですよね。
警戒心がつよく初対面の人や犬に吠えやすかった犬が、他の犬と遊ぶ機会を増やすことで吠えることが減ったというケースは少なくありません。
公園やドッグランなどでは一時的に他の犬と遊ぶこともできますが、長期的に付き合えるお友達ができるともっと絆や社会性が生まれやすくなります。
⒉ 情報交換や悩み相談ができる
犬という「命」を育てていると、疑問やトラブルは避けて通れません。大切に思うからこそ経験談やアドバイス、役に立つ情報はとてもありがたいものです。
「うちはこんな工夫で解決したよ」「あそこの病院はすごくおすすめだよ」というように、ネットなどではなかなか調べられないような情報を得られることもあります。
特に同じ犬種の飼い主同士であれば、より細かい相談もしやすかったりします。
また、苦労しているときに共感してなぐさめてくれる存在がいるというのも心強いですよね。
さらに、今まで気づかなかった散歩コースやお店などを知ることで、飼い主さんの行動範囲も広がりやすくなります。
⒊ 友達ができる(飼い主同士)
新しい友達ができるということは純粋に楽しいものです。
しかし大人になるにつれて、新しく友達ができる機会は意外と少ないので、貴重なご縁といえるでしょう。
そしておもしろいのは、年齢や職業を越えてさまざまな人と友達になれるということです。
職場や学校、子育てといったきっかけで仲良くなる場合、どうしても仕事や年齢、地域といった共通点が軸になって繋がることになりますが、ペッ友の共通点は「犬」もしくは「ペット」なので、幅広いタイプの人たちと知り合えるチャンスがあります。
このような出会いや人付き合いは楽しいだけではなく、自分の視野を広げてくれるような学びの機会にもなります。
犬仲間やサークルを作る準備
ペッ友を作る前にぜひ知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
⒈ 名刺をつくる
初対面で相手にしっかりと情報を伝えるためにはとても効果的なのが名刺です。そのため、会社用とは別に名刺をもっている飼い主さんは少なくありません。
名刺に書いている情報でよくあるのは、
①犬の名前・犬種・性別・誕生日
②飼い主の名前(ニックネーム)
③犬の写真
④連絡先(SNS・ブログの情報などを含む)
といったものです。
本名(フルネーム)や自宅の住所などを載せるのは、個人情報保護の観点からおすすめできません。
⒉ 犬のしつけを確認しておく
実際に犬を連れて飼い主さんに会う場合、ペットカフェやドッグラン、公園などで会うケースが多いかと思います。
そこで気をつけたいのが、「うちの犬が相手(周り)に迷惑をかけないか」という点です。
つまり、ある程度のしつけができていることが大切です。
①粗相(オシッコやマーキングなど)をしない
②吠えたら飼い主の一声で制することができる
③他の犬と仲良くできる(攻撃的でない)
この3点がクリアできていれば問題なく対面できるでしょう。
もし不安であれば、しつけ教室を利用したりするのもよいでしょう。
しつけ教室はグループレッスンを受けることができる場合も多いので、そこでもペッ友ができるチャンスがあります。
特に「犬のしつけに苦労した」という経験をともにした「戦友」となれば、より一層深い絆が生まれやすいでしょう。
ここまで準備ができていれば、あとはどんどんペッ友を探していきましょう。
犬仲間やサークルの探し方
普通に街を歩くだけでも犬を散歩させている人はよく見かけますが、効率よくペッ友を探すための方法をご紹介します。
⒈ 近所で探す
当たり前すぎるようですが、やはり手軽な方法といえばこれでしょう。
公園や散歩コースを散歩させるついでに、他の飼い主さんたちに声をかけることができるので一石二鳥です。
また、犬を飼っている人で集まるようなイベントも開催されていたりするので、ネットなどでチェックして足を運んでみましょう。
ただしデメリットとして、
①仕事などで日中の散歩が難しい方には不向き(出会いが少ない)
②相手がどのような人なのか事前に把握しづらい
③近所の人以外とは繋がりにくい
といった点が挙げられます。
⒉ Instagramを利用する
ペッ友づくりにSNSを利用するのはとても効果的です。
2000年代であればmixi(ミクシィ)の「コミュニティ」という機能を使って、
ペッ友が集まる掲示板を作成し、オフ会(オフライン会合:ネット上ではなく実際に会うこと)を開催するといった方法が手軽で人気でしたが、
今ではSNSの種類も増えています。
そのため、どのSNSを利用するのがいいのか迷う方もいるかもしれません。
基本的にはどれを使ってもいいのですが、おすすめはInstagramです。
ユーザー数が多いだけでなく、写真を撮ったらアプリですぐに投稿できるという手軽さから、
長く続けやすいという点もメリットといえます。
また、投稿した犬の写真に「#コーギー」「#チワワ」といった犬種のハッシュタグを付けておくと、
同じ犬種の写真を探しているユーザーに見つけてもらいやすくなります。
ペッ友を探す場合は逆に同じ犬種の名前で検索することで、該当の犬の写真が表示されるため、
そこから飼い主(ユーザー)の投稿している他の写真を見たり、
メッセージを送ったりすることで交流を深めていくことができます。
細かい話になりますが、基本的に検索するときのハッシュタグ(キーワード)はひとつなので、
アプリ上では「#チワワ #○○市」といったような絞り込みができません。
場所を問わず、とにかく同じ犬種を飼っている人と繋がれたらいいという方には問題ありませんが、
やはりある程度の地理的な範囲内でペッ友を探したいという方は少なくないはず。
そんな方のために、複数のキーワードで検索する方法をご紹介します。
①Googleなどの検索サイトを開く
②キーワードの最初に「Instagram」と打った後、スペースを打つ
③検索したいハッシュタグを””で囲み、それぞれ間にスペースを打つ
④検索する
たとえば、横浜市でチワワを飼っているユーザーを探したい場合はこうなります。
Instagram “#横浜市” “#チワワ”
うまく打てないという方は、上の例をコピーして貼り付けた後にキーワードを書き換えるとうまくいくはずです。
これでキーワードに当てはまるユーザーが表示されるので、一つずつチェックしてみましょう。
⒊ ブログから探す
飼い主がどんな人なのか、どういった方針で犬を飼っているのかなど、
友達になる前に気になる情報を掴みやすいのがブログです。
上記のハッシュタグではなく、単純にネット上で「横浜市 チワワ ブログ」などで検索できます。
ブログは写真だけでなく「記事」として文章を書いてある場合がほとんどなので、飼い主の価値観も表れやすくなります。
また、ブログには基本的にコメント機能が付いているため、
そこでコミュニケーションを取ることでペッ友になることができます。
さて、ここまで読んで「結局サークルはどうやって作ったらいいの?」と思った方もいると思います。
サークルを作るといっても組織を運営するというような難しいことではなく、
ペッ友の中で固定的に会うようなメンバーはLINEのグループ機能などでつながっておき、
それをサークルとして名前をつけるだけでいいんです。
犬仲間で集まるときやオフ会・イベントを開催したいときにサークルメンバーに呼びかけるようなイメージです。
規模を大きくしたい場合はSNSやネット上で宣伝することもできますが、まずは気軽に友達づきあいを楽しむことが大切です。
対面時の注意点
最後に、実際にオフ会やイベントで交流するときの注意点をお伝えします。
⒈ 相手の犬の特性を確認してから接する
どの犬も社交的というわけではありません。
初対面の場合は必ず飼い主に「触っても大丈夫ですか」「何か気をつけることはありますか」といった確認をしましょう。
⒉ むやみにおやつを与えない
子育てでもそうですが、かわいいからといってむやみに食べ物を与えると、
アレルギー反応を起こしてしまうという事故につながります。
また、自分の飼っている犬にアレルギーがある場合も注意が必要です。
イベントなどではおやつが出されることもあるので、
口にしても問題ないものか確認したり、口にしないようにすることが重要です。
何よりも楽しむことが大切
あくまで人づきあいなので、礼儀やマナーなどいろいろと気をつけたいことはありますが、何よりも犬を愛する仲間同士。
お互いを思いやって、犬を思いやっていればきっといい関係が築けるはずです。
犬と一緒に、友達づくりを楽しんでいきましょう!