犬を飼うということは、一つの命を預かるということです。途中で犬を捨てたり、お世話をないがしろにすることは許されません。

一方、犬を飼うことは決して簡単なことではないですが、犬を飼うことで責任感を身につけられるだけでなく、日々の生活が楽しくなります。

今回の記事では、これから犬を飼おうと考えている方に向けて、犬を飼う前に確認しておくべきことについて解説します。この記事を読むことで、犬と出会う方法や犬を飼う前に購入しておくべきアイテムなどの知識を身につけられます。

食事や運動、病気など犬を飼う前に理解しておくべきポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

犬を飼うということ

犬を飼うということは、その犬の面倒を一生見続けて、一つの命を預かるということです。途中で犬を捨てる、お世話をないがしろにするなどの中途半端な行為は許されません。

「可愛かったから犬について何も知らないけど飼ってみた」「一生育てられる自信がないけど犬が欲しいから飼い始めた」など、命を預かる覚悟ができていない方には、犬を飼うことは向いていないでしょう。

犬を飼うことの大変さを理解した上で、犬を飼いたいという方は、実際に犬を飼い始める前に勉強しておくことや、用意しておくアイテムがあるので、準備を進めることが大切です。次の章で、犬を飼う前に確認しておきたいことを確認していきましょう。

犬を飼う前に確認しておきたいこと

ここでは、犬を飼う前に確認しておきたいことを紹介します。

動物アレルギーがないか

まず自分自身が動物アレルギーがないか確認しましょう。犬を飼い始めてから動物アレルギーがあることに気づいても、対応が難しくなってしまいます。

動物アレルギーがあるか確認する際は、病院で検査を受けるようにしましょう。動物の毛アレルギーやダニアレルギーなどの場合、犬を飼うことでアレルギー症状が出やすくなります。

また、世話を担当する方だけでなく、一緒の家で生活する方にもアレルギーがないか確認することが大切です。自分を含めアレルギーに該当する方がいた場合、自分や一緒に生活を送る方の健康のために、犬を飼わないという選択をする必要があります。

出張等が多くないか

出張が多い仕事の場合、犬を飼うのが難しいケースがあります。同じ家で犬の世話を行ってくれる方がいる場合は問題ありませんが、一人暮らしの場合は出張のたびに犬を預ける必要があるので大変です。

また、出張が多いと食事や運動などの世話が難しいだけでなく、犬に寂しい思いをさせてしまう可能性があります。

現時点で出張が多くなくても、将来的に出張が多くなる可能性があるのなら、犬を飼うべきか、どのタイミングで飼うべきなど、懸念点を熟考する必要があります。

いざという時に預けられる人やサービスがあるか

飼い主がひとりで生活している場合、いざというときのことを考慮する必要があります。周りに犬を預かってくれる家族や知人、サービスなどがあるか確認しておきましょう。

例えば、体調不良によって犬の世話ができない場合、頼れる存在が必要になります。

犬を預けられずにひとりで世話をしようとすると、大変なシーンも多くあるので、周りに協力してもらうことが大切です。

ペット可の家か

一軒家は問題ありませんが、マンションやアパートに住んでいる場合はペットを飼っても大丈夫か、契約書を見たり、管理人に連絡したりして確認するようにしましょう。

マンションやアパートの中には、近隣に迷惑をかけないように犬などのペットの飼育を禁止しているところもあります。犬が夜に吠えたりすることで、騒音トラブルなどにつながってしまうためです。

契約を守らずに内緒で飼うなどの行為はリスクが伴います。しっかりと契約を確認して犬を飼えるかどうか判断しましょう。

犬を飼うのにかかるコストを理解しているか

犬を飼うのにはお金がかかります。金銭的な理由で世話ができないなどの事態に陥らないように、どれくらいのコストがかかるか事前に確認しておきましょう

例えば、食費や医療費、トイレやケージなどのアイテム代などが挙げられます。また、出張が多く犬をペットホテルに預ける費用なども考慮する必要があります。

金銭的に犬を飼う余裕がない場合、犬を生涯面倒できるだけのお金を貯めることが優先です。しっかりと犬を飼うのにかかるコストを理解しましょう。

犬と出会う方法とは?

犬と出会うにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、犬と出会う方法を紹介します。

ペットショップに行く

ペットショップで犬を買う方法が挙げられます

早い段階で親犬から離されているので、飼い主に慣れるまでに時間がかかる可能性がありますが、ペットショップのスタッフから犬の特性や飼育時のポイントなどについて情報を得やすいです。

ペットショップを選ぶ際は、スタッフのサポートや飼育環境などに着目するとよいでしょう。また、犬を飼育する、繁殖させる役割のブリーダーから直接犬を受け取る方法もあります。

動物愛護施設に行く

動物愛護施設から犬を引き取る方法もあります。動物愛護施設とは、捨てられた動物や虐待を受けている動物を保護し、新しい里親に渡す活動を行っている施設のことです。

動物の殺処分をなくし、人と動物が幸せに生活できる社会を目指しています。

動物愛護施設によっては、指導における助言を受けられるところもあり、サポートを得たい人にもおすすめの方法です。

1日でも早く新しい飼い主を探している動物愛護施設も多いので、一度話を聞きに行ってみることをおすすめします。

里親を探している人に連絡する

里親を探している人に直接連絡する方法も挙げられるでしょう。知り合いで犬を飼っている人から引き受けたり、SNSやWebサイト等を活用して里親を探している人を探しましょう。

ただし個人間同士の取引となるので、トラブルが生じないように相互の意思をしっかりと確認することが大切です。また、里親を探している人の中には、犬をしっかりと育ててくれるか不安に感じている人も少なくありません。

犬を育てられる環境をすでに整えている、犬の飼育経験があるなど、相手に信頼してもらうことが重要です。

実際に引き取る予定の犬を確認して、飼育環境や飼育状態を判断するようにしてください。

犬を飼う前に理解しておくべきポイント

ここでは、犬を飼う前に理解しておくべきポイントを紹介します。

犬種の特性

飼育予定の犬の特性を調べておきましょう。犬種によって特性が異なることがあり、お世話する方法が変わる可能性があるためです。

インターネットなどで情報を集めるほか、ペットショップや動物愛護施設、里親募集している人から犬を引き取る際に情報を聞いておくとよいでしょう。

例えば、マンションやアパートで犬を飼育する場合は、あまり吠えないタイプの犬種を選ぶことをおすすめします。

犬種だけでなく、犬によっても性格は異なるので、相性のよい犬を選ぶようにしましょう。

食事や運動

犬の食事や運動について理解しておくことが大切です。どれくらいの食事量か、どのような食事を用意するべきか、運動の頻度はどれくらいかなど、詳細を確認しましょう。

例えば、犬の食事についてよく知らない状態で、犬に与えてはいけない食事を与えてしまったなどの場合、犬の健康状態に影響が及ばされる可能性があるので注意が必要です。

犬の食事や運動のほか、睡眠やトイレ、しつけなど、犬の飼育に関する情報を集めておきましょう。犬の睡眠に関しては、以下の記事で紹介していますのでぜひご参照ください。

犬の平均睡眠時間とは?愛犬と一緒に寝る際の注意点

病気

犬の病気について調べておくと同時に、いざという時に利用できる動物病院が近所にあるか確認しましょう

犬種によっては遺伝性疾患があり、特定の病気にかかりやすい可能性があります。ミックス犬の場合も両親の特性について調べておくとよいでしょう。また、犬によってはアレルギーを持っているケースがあり、食事にも気を遣う必要があります。

犬を飼う前に購入しておくべきアイテム

ここでは、犬を飼う前に購入しておくべきアイテムを紹介します。

ケージ

ケージやクレートを用意して犬が落ち着いて睡眠を取れるような環境を作りましょう。ケージやクレートを選ぶ際は、犬のサイズを十分に考慮することが大切です。

経済的にあらかじめ大きめのサイズを購入する人もいますが、犬の成長段階によってあわせたケージやクレートを用意することをおすすめします。サイズを調整できるものもあるので、犬が成長していくことを踏まえてアイテムを用意しましょう。

また、ケージやクレートを設置する場所は、扉や玄関の近くではなく、犬が落ち着きやすい場所を選ぶことが重要です。

トイレアイテム

トイレアイテムを用意して、犬が安心してトイレできるようにしましょう。犬がトイレの場所を覚えるまでは、飼い主が誘導してあげることが大切です。

トイレトレーやシーツなど、犬のサイズにあったものを選びましょう。トイレの場所に慣れるまで別の場所で排泄してしまう可能性もあるので、掃除用具も併せて用意しておくことをおすすめします。

食べ物

ドッグフードやおやつなど、犬に与える食べ物を用意しましょう。犬によっては、ドッグフード以外の食事を与えることも可能ですが、基本的にドックフードを与えるという飼い主が多いです。

賞味期限や原材料など、ドッグフードの商品説明を購入前に確認してください。正しい与え方などについても記載があるので、手順に従って犬に食事を与えましょう。

おもちゃ

犬用のおもちゃを用意しておきましょう。おもちゃでしっかりと遊べていると、物を壊したり、吠えたりなどの行動をしなくなります。

また、遊びを通して飼い主と犬がコミュニケーションをとれます。愛犬のストレス発散にもなるので、犬が好むおもちゃを購入してください。

ボールやぬいぐるみ、ロープなど複数のおもちゃを用意してあげると、飽きずに遊べます。

まとめ

今回の記事では、犬を飼おうと考えている方に向けて、犬を飼う前に確認しておくべきことについて解説しました。犬を飼うということは一つの命を預かるということなので、覚悟を持ちながら犬を迎える準備を進めることが大切です。

犬の睡眠時間が明らかに長い、短いなどの場合、病気の可能性もあるので、動物病院に相談することが大切です。

動物アレルギーがないか、出張等で世話をできなくならないかなど、実際に自分が世話を行えるかどうか考えましょう。犬を飼うにはお金もかかるので注意が必要です。

犬の特性を理解した上で、ケージや食べ物、トイレアイテムなどを購入しましょう。